テクニーク・オンライン散策記(2020/3/7)

こんばんは。お久しぶりです。

はじめましての方は、はじめまして。

 

DJ FGR、改め、DJ HGR(HamburGeR)です。

 

嘘です。

 

老い先短いDJ人生、今さら改名することもないでしょう。FGRにも愛着はあります。

 

さて、今日は久々にだらっとテクニーク・オンラインさんで200枚ちょっと、予約を除いて新譜を漁ったので、その中でカッコよかったものをメモ。

 

ところでみなさん、1回のレコ屋散策で何枚くらいチェックしますか?

 

私の場合、今は専らオンラインなので、気軽にチェックできるという事もありますが、だいたい200~400枚くらい聞いて、その中からピックアップして買う、という感じです。それが月に1回くらい。

とはいえ、そのチェック頻度だと売り切れているものも多く、買い逃しもそこそこあります。

ていうか、今の給料だと全部チェックして欲しいの全部買ってたらキリがない。。。というわけでチェック頻度を減らして対策しているわけです。

ただ、テクニークさんの場合、予約販売が充実していることもあり、基本は予約で買うことが多いです。今回みたいに新譜を200枚超聞きに行くのは珍しいかも。

 

また、中古を掘るときはDiscogsがほとんど。

気になるレコードを売っている国内のレコ屋にて、「Electronic」などのジャンルで絞り、価格順に並べ、安いものから片っ端から聞き、カートに入れていきます。

それで200~300枚くらいチェックしたら、だいたい5~6時間ほど経って朝を迎えているので、時間切れで決済する感じ。

基本的に、欲しいものを買うのではなく、何の情報もないけど、これは?!みたいなものを探したい派です。

 

さて、お金のことを考えると憂鬱になりますし、新譜、見ていきますか。

 

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■Di’Jitaltro - 2 Efx Creed EP [Tro]

https://www.technique.co.jp/item/201583,TRO-2.html


Underground ResistanceからはThe Aquanauts名義でもリリースしていたデトロイトのアーティストLamont NorwoodによるDi’Jitaltro名義でのニューリリース。

若干ファズり気味でエコーのかかったアタック強めでインパクトの強いスネアの音がA1、A2、B1面で使われていて、いずれも最高です。このスネアが曲の印象の7割くらいを占めています。

特にB1がストイックで素晴らしい。A1の滑ってうねるヴォコーダーも良い。

Di’Jitaltroはマジでハズしません。どのリリースもタイト&ストイックなエレクトロで、素晴らしすぎる。

 

■Afrikan Sciences - Have It Tall B / W Daily Gates [Esp Institute]

https://www.technique.co.jp/item/201599,ESP043.html

 

でました。Aybee主催のDeepblakレーベルでもおなじみのAfrikan Sciencesのニュー!

ド変態なトラックを作らせたら追随するものも少ない、大好きなアーティスト。DJではめちゃんこ使いづらいですが、悩んだ末に買ってしまうことが多い。

ただ、今回は名門ESPからのリリースという事もあり、A面のトラックHave It Tallは比較的素直。

素直といっても、変態的には違いなく、3拍子で刻まれるベースラインにシンセ、暖かくてフワフワしたパーカッション、ランダムに鳴り響くメロウなエレピは、やっぱりちょっと混沌としてます。使いづらいレベルではないけれど。

B面は黒めのジャズを髣髴とさせる、どこで拍子をとればいいのかもよく分からないトラック。鳴ってる音が全部拍子ズレてません?難解…良く作れますよね、こんなトラック。

 

Omar S - You Want [FXHE]

https://www.technique.co.jp/item/199269,AOS-9900.html

 

危うく買い逃すところでしたが、値段が高かったため在庫が余ってました!ラッキー!

今月の目玉はこれでしょう。Omar Sのニューアルバム。左古も感激の一枚。

やってることはあんまり変わらないんですが、これこそ変わらぬ良さです。

ただ、アルバムだからかもしれませんが、どうしちゃった、これ?!みたいなトラックも少しあります。F1面の謎のアッパーなテックハウスとか、H1面の重ためのエレクトロなテクノとか…

まあ、たまには冒険しても良いでしょう。ただ、なぜこの2曲が片面1曲なんですか!たいしてカッコよくないけど片面1曲だと現場で間違ってかけかねない。気をつけねば…!

 

Omar Souleyman - Shlon [Caroline International]

https://www.technique.co.jp/item/201350,BEC5650664.html

 

きたきたきた!

 

1994年に活動開始。シリア特有の民族舞踊であるダブケをダンス・ミュージックに昇華させたシリア音楽界の伝説。

集会が禁じられているシリアにて、結婚式でのライブで場数を踏み、4枚のアルバムをリリース。そこからBjorkのRemix、Four TetやModeselektorのプロデュースでのアルバムリリース、TTT(The Trilogy Tapes)からのリリース等を経て飛躍した、Omer Souleymanのニューアルバム!

 

個人的に2010年代ベストアーティストの一人なんですが、もちろん、みんな知ってるよね?

DECK THE HOUSE BLOGに移行する前の個人ブログでも取り上げたり、とあるフェスに「このアーティスト呼んでほしい!!」と激推ししたこともあったり、とにかく大好きです。

 

そんなOmar Souleymanのニューは6曲入り。やってることは前作とも前々作とも、Four Tetがプロデュースしようが、Modeselektorがプロデュースしようが、BjorkのRemixをしようが、全く変わりません!!

いわゆるヘビ使いの音楽なんですが、これがフロアでバカ受け!是非野外で聞きたい。

 

■Dance System - Relentless EP [Chiwax]

https://www.technique.co.jp/item/201347,CTX09.html

 

たぶん数年前にデータでのリリースは済ましているトラックのVinyl化だと思います。持ってた気がする…でも買っちゃった。

ダブステ界では著名なL-Vis 1990の変名Dance System

A1面はこれぞブリープテクノの王道。盛り上がりどころでかけたい1曲。

そしてそれ以外の曲はド直球なシカゴハウスのDJツール!全曲最高です。B3面のFeat. DJ Deeonなんか、もう、完全にDance Mania。

 

■Roman Flugel - Garden Party [Running Back]

https://www.technique.co.jp/item/201034,RB088.html

 

最近のRunning Backはこんな感じの曲多いですねぇ。

ハイエナジー感のあるエレクトリックなニューディスコをRoman Flugelがリリース。私、こういうの大好きなんですよ…

A1面Garden Partyのアルペジオなメロディが響いて響いて響きまくるぜ!

嗚 呼 美 し い ! !

Krystal KlearとかNeil Landstrummのも良かったし。またRunning Back好きになっちゃう♡(前から好きだけど)

 

■Mr. Tophat - Time Lapse [Life And Death]

https://www.technique.co.jp/item/199847,LAD048.html

 

そしてそんな感じの曲をもう一つ紹介。

オシャレでマニアックなハウスを作るMr. Tophatがトランシーなシングルをリリース!

正直B面のDJ Tennis Remixはこれっぽっちも良くない(いや、良いんだけど普通すぎる)ので、A面のオリジナル曲だけ聞いてください。

うーん…Don't Fight It, Feel Itを髣髴とする90年代トランスのハイになる感じがあります。素晴らしい。

 

■Anthony Rother - Machine [Omnidisc]

https://www.technique.co.jp/item/201225,OMD023.html

 

大ベテランのジャーマン・エレクトロ・アーティスト、アンソニーローテルのニュー。

今まさにハマるベテランの一人で、近年のDMX Krew再評価などの流れに乗って、この人もバンバン波に乗って頂きたい。

CocoonGigoloなど、今ではあまり聞かなくなってしまったレーベルで活躍していたアーティストですが、やはりベテランだけあって出てくる音の、そつなさというか、間違いなく安心して聴けながらも、一癖入れてくる感じが、さすがです。

凄くストイックなKraftwerkっぽいA面もカッコイイし、B1面の地を這うテクノも良い感じ。B2面は普通のエレクトロ。

 

■Falty DL - A Taste Of Acid EP [Hypercolour]

https://www.technique.co.jp/item/174430,HYPE075.html

 

UK名門Hypercolourからは残念ながら来日キャンセルとなってしまったFalty DLのニュー。

っていうか、「Zip、田中フミヤ氏もご購入!」とか!ダメでしょ、こういうこと書いたら!!

テクニークさんの紹介ページに書かれたこの一言。昔はよく見かけましたが、最近珍しい気がします。こういうこと書かれたら何も悩まずに買っちゃう。たぶんお二人がA2面かな、使いそうなのは。来週のCHAOSで聞けるのかしら。

ただそれが言いたくて取り上げましたが、そもそもFalty DLがカッコよくないはずもなく、見かけたらだいたい買ってます。エレクトロニカが好きなテクノ・ハウス好きは必聴の1枚。

 

■Bawrut - Pronto Arpeggio [Ransom Note]

https://www.technique.co.jp/item/190526,RSN21.html

 

Ransom Noteらしい1枚。分かりづらくて最高なブリープテクノ。KinkやRuh DugのRemixも悪くはありませんが、やっぱオリジナルが意味が分からなくて最高。

B3面が一番使いやすいかな。たぶん。ちょっとBPM遅めですが、わりと素直なアシッドテクノ。他は単なる変態。

 

ちょっと疲れてきたのでこの辺にしておきますが、Mike Grant系列アーティストLisiere Collectifの自主レーベルからのファーストリリースや、Klasse Wrecksからのハード目なコンピレーションポップなミニマルハウスのA2が可愛いIsoleeのニュー今だからこそアツく聞けるInterdimensional TransmissionsからでたERIKAのアルバム再発、などなど、色々取り上げたいのは他にもありましたが、これにて。