DJ FGR - DJチャート (2017/8)

こんにちは。DJ FGRです。夏の暑さに加えて忙しすぎて疲れ気味です。

DJあるあるかもしれませんが、私、人の顔と名前や喋った内容などなどを覚えるのが非常に下手くそなんじゃいかなと思っています。。。似たような悩みを持っている人は多いかもしれませんが、その中でも結構ガッツリ忘れていることが多い。特に、ここ1年くらいはそれが特に顕著になっています。

結構ガッツリ喋ったのに覚えてないことも "しばしば" で…まあ、毎日のようにクラブに行っていたら仕方ないかな?と割り切る気持ちがありつつも、何とかしたいなと、新しく増えた友達は、どこで会って何を喋ったかを簡単にメモを取るといった、サラリーマン的営業的なことをやってみたり、何とかならないかな~?と悩んでいました。

そこで見つけたのがこの記事...

慢性的な睡眠不足によって、脳は「自己破壊」する:研究結果|WIRED.jp

 キ ャ ー ! 怖 い ! ! 

寝てないって事ないんですけどね1日に4~5時間は寝れてると思いますし…無理してるつもりもないんですけどね。8月はちょっと忙しかったけど。オチはありませんが、皆さんも体はいたわってくださいね。

 

さて、8月のチャートは9曲です。最後一曲がどうしても思いつきませんでした。

 

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01. Bullion - Blue Pedro [The Trilogy Tapes (UK)]

 

http://www.technique.co.jp/item/153507,TTT058.html

ロウハウス最重要レーベルの一つThe Trilogy Tapesより、Young TurksやR&SやHonest Jon'sといった著名レーベルへの起用に加え、自身の主催するDeek Recordingsを中心にコンスタントに活動するエレクトロ・ディスコ・サウンドの奇才「Bullion」のニュー。彼らしい、どこか怪しくもありながら爽やかで夏っぽいサンプリングに懐かしいエレディスコを今風にMIXした1枚。Young Turksからのリリースを想起する内容。

A1「Blue Pedro」のカリビアン・ハウスが最高です。John Talabotとかもかけてそうなテックハウスの雰囲気もあるし、ラウンジサウンドとしても映えるし、ガッツリニューディスコの中に混ぜても一際目立つ、特殊トラック。自分はMINIMAL HOUSEセットの飛び道具として使ってます。

B面の2曲はガッツリとアップリフティングな80's風味のニューディスコ。B2「Spin2glory」のベースラインと歪みまくったギターリフの組み合わせが気持ちよいですね。こちらも使いやすくて◎!

ちなみにJuno Downloadのジャンル表記は「Euro Dance/Pop Dance」。このジャンルはEDMばっかりなのですが、こんなところにも、このEPの特殊さが表れているように思いますね。ジャンルで括れない一枚です。

 

02. Dukwa - Shattered In A Thousand Pieces [Numbers (UK)]

http://www.technique.co.jp/item/149552,NMBRS56.html

00年代中頃よりスタートした老舗レーベル「Numbers.」のニューシングル。過去、「Jessie Ware & SBTRKT」や「Jamie xx」、「Roska & Untold」などのダブステップ勢から、「Randomer」等のロウハウス、「Kornél Kovács」「Sophie」「Adesse Versions」といったハウス勢もリリースしている幅の広いレーベル。

今作はBosconi Recordsからデビューを飾ったばかりの「Dukwa」によるセカンドシングルで、Rushhour、Studio BarnhusあたりのHOUSE勢に近しい内容と、ノイジーなビートの映えるロウハウスなトラック、ダウンビートのトラックなどを一枚に纏めています。マジ最高です。

A1の「Thoughts (Feat Mar G)」はデトロイト派も必聴のエモーショナルなVo-House。アシッドベースのウネリと声ネタ、ピアノリフがカッコイイ。A2「Fries Friends」やB1「Illusory Dreams」は突っ走ったシンセが疾走感ありまくりのテクノ・ハウスの中間点的なディスコハウス。SecretsundazeとかKiNKとか好きな人もハマりそう。そしてB2はビートダウン。バランスの良いEPですが、何よりどの曲もグルーヴ感に抜群のセンスを感じます。

 

03. Various Artists - Alien Family [Cabaret Recordings (JPN)]

http://www.technique.co.jp/item/152590,CABARET013.html

説明不要ですね。So Inagawaさん、dj masdaさんによる「Cabaret Recordings」のコンピレーション。最新のベルリンのミニマルシーンをコンパイルした時代を反映した一枚。ここ1~2年はエレクトロが再流行しているように思いますが、そんなブームを捉えるなら、まずはこれを聴け!って感じです。

エレクトロといってもミニマルシーンの中にあるので4つ打ち寄りのモノが多いですが、輪郭のハッキリしたリズムを、いわゆるハウスのような単なる反復ではなく、複雑に配置していること。そしてルーマニアのミニマルシーンに多かった丸みのあるオーガニックなサウンドは成りを潜め、とにかく全体的に角の尖った金属的なサウンドで構成されていることが特徴的です。

先日来日していたEvan BaggsのトラックB1「AZS」やD2「Evideon – Game Over」、B2「S-Audio - Remote Circuit」は、こんな感じのトラック最近多いよな~という印象のエレクトロニックなミニマルテクノ。最近のMINIMAL DJはこういうのを皆かけている印象があります。また、A1「Binh - Wova」、C2「TC80 – Flake」は、2分刻みのスネアが ”これぞエレクトロ!" というトラックでオススメ。

 

04. Modern House Quintet - Fiesole / Florence [Modern House Quintet (FRA)]

http://www.technique.co.jp/item/144637,MHQ004.html

Modern House Quintetというアーティストが同名の自主レーベルよりリリースした一枚。6枚目のニューシングルリリースのタイミングで再入荷された4枚目のシングルをキャッチ。この人たちあまり情報が出てこないので書けることがありません…

エレピが儚げにジャジーなメロディを刻んでいくシャレオツなジャジー・ディープハウス。MCDEが好きな人はもちろん、Deetroitでもこんな感じのトラックあったなぁ、デトロイトハウスが好きな人もどうぞ!と思いますし、ちょっと前の作品だとRon Trentのような爽やかなラテンハウスもあります。全てのディープハウス好きへ送る一枚、といったところ。

 

05. Aleandro - 1718 [Palavre (Romania)]

http://www.technique.co.jp/item/152802,PLV004.html
ルーマニアン・ミニマルハウス!ドラッギーなシンセループでハメていくB面「18」が秀逸で、必聴です。

1993年生まれのルーマニアの若者「Incolor」やEliptic Recordsを主催する一人「Fengda Carissa」 などのリリースが好調のRomania気鋭レーベルでStefano Dの主催する「Palavre Records」からの新譜は、Alessio Mereuが主催し、Jay Haze、Losoul、000、Renato Figoli等を擁し、2010年以降コンスタントにリリースを続けている重要レーベル「Amam Records」のファーストも良い感じの「Aleandro」によるセカンドリリース。

浮遊感のあるルーマニアンハウスのA面「17」も良いんですが、繰り返しになりますがB面「18」がずば抜けてカッコイイ。これはヘビープレイ間違いなしです。

 

06. Stephen Brown - Power Factor EP [Echocord (Denmark)]

http://www.technique.co.jp/item/154551,ECHOCORDCOLOUR039.html

Transmat、Djax-Up-Beats、Indigo Aera等のデトロイト・シカゴ派レーベルを中心に活躍するイギリス人「Stephen Brown」は激烈Dopeなアタックの強いダブハウス・テクノが、デンマークの、ダブテクノからデトロイトテクノへ接続するEchocordのサブレーベルの「Echocord Colour」より。Stephen初のEchocordからのリリースです。

ベーシックチャンネルを彷彿とさせますが、全トラック輪郭がハッキリしていてどんな場面でも登場させられる強みのあるトラック集です。多くは語れないDJツール群。前作の「Deep In」も最高だったんですが、こちらも最高です。ツール職人感でてます。

真っ暗闇の中、スモークの「シューーーーーッ!」という音がこれらトラックの上に上っ被さっている様子を思い浮かべてみてください。抜け出せなくなるかも。

 

07. Jun Kamoda - Blind Disco [Black Acre (UK)]

 

http://www.technique.co.jp/item/153339,ACRE068.html

Jun Kamoda氏のニュー!大好きな変態ベース系レーベルBlack Acreより!全体的にアフロなサンプリングでガッシンガッシン突進む激烈トライバルなベース系テクノ・ハウスでアクの強いトラック3曲集。

A1「Blind Disco」はファンキ-なギターリフのループと太鼓の音がバッチリ噛み合った変則打ち込みアフロファンク。B1「Ramen Funk」はA1と対象的に大人しめなトラック。ハンドクラップ等のパーカッションを駆使した明るめな展開が夏っぽい。B2「Savanna On The Palm」は打ち込み色の強いトラックで、カットされた声ネタと徐々にビルドアップしていくシンセが、さながらRunning Backからのリリースのようなテクノ感のあるワールドワイド・ベースハウス!

密林の蒸し暑くもアッパーなサウンドが夏を盛り上げます。

 

08. Fyi Chris - Spirit Animal [West Friends (UK)]

http://www.technique.co.jp/item/154278,WEST002.html

Londonのレコードショップ「Rye Wax」のスタッフ、FYI Chris。ビートダウンハウスの中堅レーベル(と認識している)Rhythm Sectionや、数年前から密かにアツいメルボルン系のHOUSEサウンドでおなじみのLionoil Industriesなどからマイペースに新たなHOUSEサウンドをリリースしてきています。そんな彼らの次のリリースは、MedlarとIshmaelがスタートした「West Friends」のセカンドリリースです。

UKの人たちはなんか民族音楽が好きですよね~、全体的に土臭いパーカッションを主体としたサウンドに、ノイズがかったシンセメロディがロウハウス好きにも刺さりそうな気がします。乱打されるパーカッションと重たいスネアに全体的に怪しいベースとメロディが気味の悪いミニマルハウスA1「Captains Patilla」、スローなビートと変な音?が呪術的な雰囲気満載の密林ハウスA2「Dance Bebey」、比較的リズムの取りやすい構成になっているストレートなビートダウンハウスのB1「Silk」、いずれもハイクオリティでGOOD!

 

09. Four Tet - Sw9 9sl / PLANET [Text (UK)]

http://www.technique.co.jp/item/154563,TEXT045.html

アナログ買い逃した~~~~~!!!泣

大好きなアーティストTOP5には入るであろうKieran Hebdenのプロジェクト「Four Tet」様による待望の新譜が、主催している「Text」よりリリースです。A面が新曲?の「Sw 9 9Sl」、B面はSoundcloud等に公開されていた記憶のある「Planet」の2曲入り。
A面はうねるベース、フィルターで展開させたアルペジオの効いたシンセ、時折入ってくるパッドがザッツ・プログレッシブハウス!まるでSashaのようなトラック。B面はチョップした声ネタを散りばめたリズムループにメロウな生楽器サンプリングを過剰に乗せていきエモーショナルな展開を作っていく、Four Tetらしい手法とダイナミズムで作られた4つ打ちのトラック。

全体的にトランシーなノリの強いシングルで、もしかしたらFour Tetの今後を占っているのでは?という気もします。とはいえ結構前からRemix作を中心にトランシーなテクノをちょいちょいリリースしているので過剰反応かもしれませんが…

 

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とりあえず新居の片づけ誰か手伝って…マジで…

 

(DJ FGR)